일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 190,406자 · 381화면

아오조라 문고

「どうも、祭のお好きな殿ではある」

と、苦笑した。

布令書を見合って、配下の役人たちは眉をひそめた。

「これでは、領民どもの遊惰を、御奨励になるようになりはしますまいか。――いかに、年に一度の祭とはいえ」

この戦時下に――と、誰もがすぐに感じることを、誰もが苦々しい顔つきなのだ。

遠く国境にあって、戦っている将兵に対してもである。いや、他人事ではない。自分らの息子、甥、兄弟たちもみな征っているのだ。

「本来なら祭など、むしろ御停止が当然なのに」

と、いう論さえ出る。

誰もうなずいた。

内政上ばかりでなく、他国への聞えもある。今の織田家は、他国という他国は皆、敵国であるのだ。姻戚関係はあっても、斎藤家などは、最も危険な敵だし――駿河、三河、伊勢、甲州、頼む味方など一国もない。

洩れまいと隠しても、尾張織田家の財力の貧困は、先君信秀の代から天下に隠れなきものだ。

その有名な貧国でありながら、先代の信秀は、その頃、風雨もお凌ぎ難く荒れ果てた皇居の御修理料にと、四千貫文を献上したりしている。

それも。功成り名を遂げた信秀ならともかく、朝廷から御嘉賞の勅使が、那古屋へ下ってみると、信秀はその頃ちょうど美濃攻めの激戦に大敗して、わずか数騎と、身をもって遁れ帰って来たというような――惨憺たる悲境の際だったのである。