후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 190,406자 · 381화면
はるかに、元康のほうが、信長よりは大人の感じだった。稚気というようなものは、元康には少しも見えなかった。
信長も幼少から、荊の中に育って来た。元康も苦労の中に人となった。けれど、六歳から他人手に渡されて――それも敵国へ質子として――人の世の冷たさ、酷さを、骨の中まで味わって来た元康の苦労と信長のそれとは、到底、較べものにはならなかった。
六歳で、国を離れ、織田家の擒人となって、八歳再び駿河の質子となり、ようやく十五歳になって、今川義元からも人あつかいをうけ、彼が、
(祖先の墳墓をも払い、亡父の法事もしたければ――)
という願いが許されて、何年ぶりかで岡崎へ帰国した時に、こういう語り草さえ残っている。
彼が、祖先の地、岡崎へ帰ってみると、自分の城の本丸には、今川家の山田新右衛門などという被官が、城代として居すわっているのだった。
ほとんど、今川家の隷属として、辛くも息をつないでいる三河譜代の家臣たちも、何年ぶりかで帰国する若殿を迎え、うれしさやら口惜しさやらで、
(いかにとはいえ、本丸に今川家の家臣を置いて)
と、何とか退いてもらう交渉をしようとしたところ、それを聞いた竹千代は、