일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 190,406자 · 381화면

아오조라 문고

それに年も、元康よりは上であった。狭い夫婦生活の範囲だけで見る時、年上の築山様には、元康がただ柔順で、今川家に寄ってのみ生存していられる男としか見えなかった。

殊に、この三月の産後から、彼女のわがままや良人への無理は、前よりも募っていた。――元康は彼女によっても、毎日、忍耐を教えられた。

「おう……。きょうは、起きておられたな。すこしは気分も快うおなりか」

元康は、夫人の姿を見ると、そういって、南の障子を手ずから開きかけた。坪の秋草の美しさと、秋の空でも覗かせたら、病妻の心も晴れるであろうと思ったのである。

築山様は病室を出て、寒々しい広間の中程にきちんと冷たい顔して坐っていたが、眉を顰めて、

「開けないでおいて下さい」

といった。

彼女は決して美人ではないが、さすがに深窓で愛しまれた肌目ではあった。それに初産の後のせいか透き徹るような白い顔と指の先をしている。その手をひどく几帳面に膝へかさねて、

「殿。お坐りなさいませ。……すこしお訊きしたいことがあるのでございますから」

心には濃厚なる愛情を湛えながら、面には灰のような冷たい眼と唇をもっていった。