일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 190,406자 · 381화면

아오조라 문고

その夜は、善照寺の砦に泊った。次の日は、鷲津、丸根の二ヵ所を視察し、同じように、将士を激励してまわった。

わずか、二、三日でも、彼が清洲の本城を離れていることは、かなりな冒険であった。正面の敵の来襲は、今、海道の方面にあるものの、伊勢路、美濃路、甲州方面の国境たりとも、決して、安心ではないのである。

「よし」

鞭を返すと、信長は、四日目にはすでに、清洲にいた。清洲から四方を観ていた。

その一行が、帰城したのを見届けると、尾張平野の稲田を、一羽の離れ雁のように、東へ東へ急いで行く男があった。

旅の薬売りのような姿をしていたが、三河領へはいると、どこの柵でも、宿場でも、彼の顔は、士分の者なら知っていた。

言葉もかけずに、目礼だけすると、往来の厳しい宿場の木戸でも、黙って通り抜けることが出来た。

鵜殿甚七なのである。

かつては、山伏で往来していたが、近頃は薬売りとなって出没していた。いうまでもなく、三河方の諜報役が、彼の任務だった。

甚七の足が、岡崎まで走らないうちに、彼は、或る一宿場に溢れている千駄に近い小荷駄隊と、約二千ばかりの軍勢に行き会った。

「甚七。