일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 190,406자 · 381화면

아오조라 문고

その夜、長屋垣や門辺に佇んで、眼の前に通るのを見た人たちに、聟殿の人物をどう見たかを正直に問い糺してみたとすれば、一様にみなこういったろうと思われる。

「あたり前なお人や。あれなら寧子さんの聟どのとしたところで、そうおかしいほどでもないがの」

女房たちの評も、その辺が代表的なものであったし、近所住いの侍仲間でも、

「当りまえな人物」

と、いうに一致していた。要するに、男ぶりも見ッともない程ではないが、優れて立派でもないし、人物としても将来そう破格な出世もしまいが、弓之衆の家へ来る聟どのとして不足をいう程でもない――と、いうところが衆評であった。

「お着きなされました」

「聟どののお入り」

「めでとうお迎え申しまする」

又右衛門の家の門辺には、待ちもうけていた縁者や家族たちが、藤吉郎のすがたを迎えて、一頻り揺れる明りに華やいだ。聟どのの家から大事に消えぬように持って来た脂燭の灯を、すぐ婚家の婢が、その家の脂燭に移し灯して、奥へかけこんでゆく。

供と供のあいだに、門挨拶が交わされる。聟の君は、何もいわず、玄関へかかって上がる。沓取人の下婢が、その草履をすぐ取って、これも婚家の奥へ大事そうに運んで行った。