후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 190,406자 · 381화면
ここでは。
そう長からぬ間に、やがて式事は運ばれた。実にといっていい程、すべてが質素にである。
まず。
聟どのが着座すると程なく、花嫁の寧子は、物吉の女と称う世話女に導かれて、聟どのの隣へ音もなく坐る。その粧いはとみれば、髪には垂鬘をつけて紅白の葛の根がけを用い、打掛は、白無垢の丸生絹に幸菱の浮織――それを諸肩からぬいで帯のあたりに腰袴のように巻いていた。下の小袖も同じような白の生絹である。もう一重その下に、紅梅の練絹をかさねて袖口にのぞかせている。
また、襟元から胸の守りというものを掛けて、それを懐に抱いていた。他には、金釵銀簪のかざりもないし、濃い臙脂や粉黛もこらしていなかった。茅葺屋根に簀掻莚のこの家の家造のとおりに、生地そのままであった。この中に人の心をひく美があれば、それこそまったく粧った装飾の美ではなく、飾らないありのままな生地の美であった。
ただ飾られているのは、そこに把る手を待っている女蝶男蝶の一対の瓶子だった。
「お久しゅう、めでとう、百千秋までも、お添いとげなされませ」
嫁君、聟君、一対に端坐している前へすすんで、物吉の女が、こういいながら、銚子を把る。