후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 190,406자 · 381화면
「恋女房ぞ。喧嘩すな」
などといった。
すこし酔うて、
「また、参りまする」
藤吉郎夫婦は退った。
それから二、三軒廻った。きょうの清洲の町は、自分たち夫婦に眼をあつめている気がした。寧子の麗しい姿に振り向く往来人に、若い良人はむしろ好意を持った。
「そうだ、叔父さんの家へもちょっと立ち寄ってゆこう」
足軽町の横へはいった。足軽の子は足軽の子らしく、この辺わいわいと童戯や、童歌に満ちて道を邪げている。
「叔父さんいますか」
破れ木戸を押すと、非番とみえて、糸瓜棚の下で手造りの竹笠に漆を塗っていた乙若が、
「おう、猿……」
云いかけたが、あわてて自分の口をたしなめ、
「藤吉郎か」
「妻をつれて来ました。眼をかけていただきますよう」
「何をいう。こちこそじゃ。弓之衆の浅野様の御息女。これ、藤吉郎、われは果報者だぞ。お舅様がたにも、飽かれぬようにせねばならぬぞ」
乙若は真実そう思って云いきかせているのである。わずか七年前だ。ここの縁側へよろ這い寄って、針売りすがたの木綿布子一枚、それも旅垢に臭いほど汚れたのを着て幾日も飯を喰べないような空腹をかかえ、飯を与えるとがつがつと箸を鳴らして喰べながら、何か夢みたいなことを訴えていた。