후리가나로 읽는 일본 고전
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ふたりのとも
新潮日本文学1 森鴎外集
森 鴎外의 新潮日本文学1 森鴎外集(ふたりのとも)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 13,954자 · 29화면
私の家の二階から見える女学生も遷らずにいた。
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一年余立って、私が東京へ帰ってからの二度目の夏になった。或る日安国寺さんが来て、暑中に帰省して来ると云った。安国寺さんは小倉の寺を人に譲ったが、九州鉄道の豊州線の或る小さい駅に俗縁の家がある。それを見舞いに往くと云うことであった。
安国寺さんの立った跡で、私の内のものが近所の噂を聞いて来た。それは坊さんはF君の使に四国へ往ったので、九州へはその序に帰るのだと云うことであった。使に往った先は、向いに下宿している女学生の親元である。F君は女学生と秘密に好い中になっていたが、とうとう人に隠されぬ状況になったので、正式に結婚しようとした。それを四国の親元で承引しない。そこで親達を説き勧めにF君が安国寺さんを遣ったと云うのである。
私はそれを聞いて、「安国寺さんを縁談の使者に立てたとすると、F君はお大名だな」と云った。無遠慮な Egoist たるF君と、学徳があって世情に疎く、赤子の心を持っている安国寺さんとの間でなくては、そう云うことは成り立たぬと思ったのである。
安国寺さんの誠は田舎の強情な親達を感動させて、女学生はF君の妻になることが出来た。