일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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めいじびじんでん

新編 近代美人伝 (上)

長谷川 時雨

長谷川 時雨의 新編 近代美人伝 (上)(めいじびじんでん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 129,076자 · 256화면

아오조라 문고

当今こそ彼女に物質の憂いはないが、かなり売出しのころには悲惨を嘗めたのであった。

私はすこしばかり彼女の経歴の断片を知っているが、彼女は名古屋に生れ永田なかというのが本名である。父は尾州家の藩士であったが維新後塩物問屋をいとなんでいるうち彼女の十一歳のおりに病死してしまった。その後は母の手一つに養育され常磐津などをならっていた。その頃から声のよいのを褒められていたが、彼女の生母よりも一人の叔父が我事のように悦んで、自分の好きな浄瑠璃を一くさりずつ慰み半分におしえていた。その叔父さんの友達に浪越太夫という――後に師匠の名を買って、五代目土佐太夫になった人である。芸はさほど巧くはなかったそうであるが、弟子には彼女のほかに女子では竹本小土佐が名をなしている――人があって、ある日訪れて来たおり、彼女は例の慰み半分に叔父さんから稽古されている最中であった。莨を喫んでまっているうちに「是非この子を仕込んで見たい」と彼れは思ってしまった。

その相談を受けると誰れよりもさきに叔父さんが嬉しがってしまって、彼女の十三の時から浪越太夫の弟子にさせた。間もなく彼女は仲路という名がついて寄席の高座へ出ることになった。