후리가나로 읽는 일본 고전
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めいじびじんでん
新編 近代美人伝 (上)
長谷川 時雨
長谷川 時雨의 新編 近代美人伝 (上)(めいじびじんでん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 129,076자 · 256화면
二人とも日常非常に壮健なので――病らっても須磨子が頑健だと、驚いているといっていたという、看病人の抱月氏の方がはかばかしくないようだった。どうにか芝居の稽古までに癒った彼女は、恩師を看る暇もなく稽古場へ行った。
十一月四日の寒い雨の日であった、舞台稽古にゆく俳優たちに、ことに彼女には細かい注意をあたえて出してやったあとで抱月氏は書生を呼んで、
「私は危篤らしいから、誰が来ても会わない」
と面会謝絶を言いわたした。出してやるものには、すこしもそうした懸念をかけなかったが、病気の重い予感はあったのだった。慎しみ深い人のこととて苦しみは洩さなかった。かえって、すこし心持ちがよいからと、厠にも人に援けられていった。だが梯子段を下りるには下りたが、登るのはよほどの苦痛で咳入り、それから横になって間もなく他界の人となってしまった。
不運にも、その日の「緑の朝」の舞台稽古は最後に廻された。心がかりの時間を、空しく他の稽古の明くのを待っていた芸術座の座員たちは、漸く翌日の午前二時という夜中に楽屋で扮装を解いていると、
「先生が危篤ということです」
と伝えられた。取るものも取りあえず駈戻ったが、須磨子は自用の車で、他の者は自動車だったので、一足さきへついたものは須磨子の帰るのを待つべく余儀なくされていると、彼女はすすりなきながら