일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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めいじびじんでん

新編 近代美人伝 (上)

長谷川 時雨

長谷川 時雨의 新編 近代美人伝 (上)(めいじびじんでん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 129,076자 · 256화면

아오조라 문고

そういう言葉の裏には、どれほどの涙が秘められていたであろう。すこしでも家のものに余裕を与えたいと思うこころと、身をくだすせつなさをかくして、きかぬ気から、「好きだからなりたい」といって、きく人の心をいためない用心をしてまで身を金にかえようとしていた。両国のすしやという口入れ宿は、そうした事の世話をするからと頼んでくれたものがあった。すると口入宿では妾の口ではどうだといって来た。

妾というのならばどうしても嫌だと、口入れを散々手古摺らした。零落れても気位をおとさなかった彼女は、渋沢家では夫人がコレラでなくなって困っているからというので、後の事を引受けることになって連れてゆかれた。その家が以前の我家――倒産した油堀の伊勢八のあとであろうとは――彼女は目くらめく心地で台所の敷居を踏んだ。

彼女はいま財界になくてならぬ大名士の、時めく男爵夫人である。飛鳥山の別荘に起臥しされているが、深川の本宅は、思出の多い、彼女の一生の振出しの家である。

三

さて明治のはじめに娼妓解放令の出た事を、当今の婦人は知らなければならない。それはやがて大流行になった男女交際の魁をしたもので、いわゆる明治十七、八年頃の鹿鳴館時代――華族も大臣も実業家も、令夫人令嬢同伴で、毎夜、夜を徹して舞踏に夢中になった、西洋心酔時代の先駆