후리가나로 읽는 일본 고전
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めいじびじんでん
新編 近代美人伝 (上)
長谷川 時雨
長谷川 時雨의 新編 近代美人伝 (上)(めいじびじんでん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 129,076자 · 256화면
うき世のかぜぞ 身にはしむ
やれしたもとに おくつゆも
ちちのめぐみを しのばせて
無明のやみは あけにけり
いざふるさとへ かへりゆかん。
新聞紙は、この讃美歌は新約路加伝第十五章第十一節より第三十二節に亙り、放蕩児が金を持ち、親や兄を捨て旅行して遊蕩に耽り、悉皆費消し尽して悲惨なる目に遭い、改心するまでを詠んだもので、鎌子夫人の身の上に似通う点があるから面白い――と言っている。面白いという言辞はかなしい。
いざふるさとへかへりゆかん――
という文句があるとて、彼女はのめのめと、父の邸へ帰ってゆこうといってその節を唄ったのではない。彼女が父と呼んだのは天の父をさしたのである。彼女が唄った故郷は麻布の家ではなくて、霊の故郷、天国なのである。彼女は知っていたのだ。彼女の魂は彼れの霊に呼ばれていることを感じたのだ。
鎌子は自殺教唆罪だがとある法曹大家は談じた。教唆は精神的関係、即ち脅迫して承諾させ、口説いて同意をさせたものを含むのであるゆえ、鎌子がさきに線路に飛込み、倉持がその後を追っているから地位資格上倉持はむしろ殉死したのだ。であるから法律上から見ると一種の脅迫的自殺と見なし、二百二条を適用して、六カ月以上七カ年以下の懲役または禁錮に処罰するのが相当だが、裁判所もこれまで充分に社会的制裁を加えられたものに対し、この