후리가나로 읽는 일본 고전
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めいじびじんでん
新編 近代美人伝 (上)
長谷川 時雨
長谷川 時雨의 新編 近代美人伝 (上)(めいじびじんでん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 129,076자 · 256화면
洩れぬことにしなければならないという事に協議はまとまった。
ある夜二台の自動車は千葉病院へそっと横附けにされた。白い毛布に包みかくされて、自動車へ運びこまれたのは彼女であった。それを見て、直に新聞記者たちの幾台かの自動車も追駈けて走ったが、東京へはいると突然、間を遮る自動車が飛出して来て、目的通りに邪魔を入れてしまった。けれども彼女が青山の実姉の家にはいったという事が知れた。その家では、まるで交通遮断とでもいうように表門には駒寄せまでつくって堅く閉じ、通用門をさえ締切ってしまった。それは老伯の昔気質から出た自ら閉門謹慎の意であったか、それとも世人の乱暴をおそれてであったかは知れなかった。尤もそののち下渋谷の近くの寮に鎌子が隠れ住むという風説が立つと、物見高い閑人たちはわざわざ出かけていって、その構えの垣の廻りをうろついていた。何のためにそうするのかは、うろついていた人たちにもわかるまいが、そうした煩わしさは彼女をいつまでも執拗なくらいにゆるさなかった。
そうなってからの鎌子は、やっぱり病院にいた時通り、すこしも倉持の消息を知らなかったかどうだかは疑問である。