후리가나로 읽는 일본 고전
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めいじびじんでん
新編 近代美人伝 (上)
長谷川 時雨
長谷川 時雨의 新編 近代美人伝 (上)(めいじびじんでん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 129,076자 · 256화면
と敬される彼女を、彼女は皮肉に感じもした。けれども恩師中島歌子は、一葉の夏子を自分の跡目をつぐものにしようとまで思っていたのであった。であればこそ、同門の令嬢たちも、一葉という文名嘖々と登る以前にも、内弟子同様な身分である夏子を卑しめもしなかったのであろう。
ある時、女史は雨傘を一本も持たなかった。高下駄の爪皮もなかった。小さい日和洋傘で大雨を冒して師のもとへと通った。またある時は(新年のことであったと思う)晴着がないので、国子の才覚で羽織の下になるところは小切れをはぎ、見える場処にだけあり合せの、共切れを寄せて作った着物をきていったことがある。勿論裾廻しだけをつけたもので、羽織が寒さも救えば恥をも救い隠したのである。そうしても師の許へ顔をだす事を怠らなかったわけは、他にもあるのであった。歌子は裁縫や洗濯を彼女の家に頼んで、割のよい価を支払らっていた。師弟の情誼のうるわしさは、あるおり、夏子に恥をかかせまいとして、歌子は小紋ちりめんの三枚重ねの引ときを、表だけではあったが与えもした。
「蓬生日記」の十月九日のくだりには、
師の君に約し参らせたる茄子を持参す。