후리가나로 읽는 일본 고전
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いちかわくめはち
新編 近代美人伝 (下)
長谷川 時雨
長谷川 時雨의 新編 近代美人伝 (下)(いちかわくめはち)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 138,172자 · 277화면
そして、小石川の浜節子の邸に落着いた。
これも、友達である三菱の荘田氏の令嬢である宮田夫人が、牛込余丁町の邸の隣地に、朱絃舎の門標を出させる家を造ってくれた。門をはいるとすぐ雷神木があるのを、私が、坪内先生の御邸内に建った文芸協会へ誘っていった時に、その木が、お住居の門のすぐそばにある事を話したことがあったので、浜子は、すくなからぬ奇縁のように悦んだ。
そのころ、坪内先生のお宅は、以前の文芸協会のあった方に建って、古いお住居や、お庭や、畑の方は荘田家で買いとり、小路も新しくついていたが、まだ、先生のお家と朱絃舎の間には、空地があって、大きな樹が二、三本残っている。その樹の下のあたりで、浜子は坪内先生と行きあった。
彼女ももうだいぶ年もとったし、震災にもあったりして、気が練れて来たので、
「あたくしは、狂言座で、『浦島』を作曲させて頂きました、荻原浜子でございます。」
と名乗りかけた。
「それは珍しいお方にあった。」
と、晩年の、坪内老博士は大層よろこばれたといった。お話は尽きなかったのであろう、その後で、例年のように届けてくれる、小田原の道了さまのお山から取りよせる栗でつくったお赤飯を、母が先生にも差上げたいといったから、持参してお話をして来たと、感慨深そうにした。