후리가나로 읽는 일본 고전
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『しんやくげんじものがたり』しょはんのじょ
『新訳源氏物語』初版の序
上田 敏
上田 敏의 『新訳源氏物語』初版の序(『しんやくげんじものがたり』しょはんのじょ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 2,387자 · 5화면
と記された薫大将の美、「扇ならで、これにても月は招きつべかりけり」と戯れる大君の才までが、覚束ないうろおぼえの上に、うっすりと現われて、一種の懐しさを感じる。殊に今もしみじみと哀を覚えるは、夕顔の巻、「八月十五夜、くまなき月影、隙多かる板屋、残りなく洩り来て」のあたり、「暁近くなりにけるなるべし、隣の家々、あやしき賤の男の声々めざましく、あはれ、いと寒しや、ことしこそ、なりはひに頼む所少く、田舎のかよひも思ひがけねば、いと心細けれ、北殿こそ聞き給へや」とあるには、半蔀几帳の屋内より出でて、忽ち築地、透垣の外を瞥見する心地する。華かな王朝という織物の裏が、ちらりと見えて面白い。また「鳥の声などは聞えで、御嶽精進にやあらん、ただ翁びたる声にて、額づくぞ聞ゆる」は更に深く民衆の精神を窺わしめる。「南無、当来の導師」と祈るを耳にして、「かれ聞き給へ、此世とのみは思はざりけり」と語る恋と法との界目は、実に主人公の風流に一段の沈痛なる趣を加え、「夕暮の静かなる空のけしき、いとあはれ」な薄明の光線に包まれながら、「竹の中に家鳩といふ鳥の、ふつかに鳴くを聞き給ひて、かのありし院に、此鳥の鳴きしを」