후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしゃくしょこくばなし
新釈諸国噺
太宰 治의 新釈諸国噺(しんしゃくしょこくばなし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 93,562자 · 179화면
は知れぬもの。一方、十七の娘は、父のあわれな急死も知らず駕籠にゆられて東路をくだり、花婿の髭をつくづく見ては言いようのない恐怖におそわれて泣き、手下の乱暴な東北言葉に胆をつぶして泣き、江戸を過ぎてようよう仙台ちかくなって春とはいえ未だ山には雪が残っているのを見て泣き、山賊たちをひどく手こずらせて、古巣の山寨にたどり着いた頃には、眼を泣きはらして猿の顔のようになり、手下の山賊たちは興覚めたが、統領はやさしくみずから看護して、その眼のなおった頃には娘も、統領に少しなついて落ちつき、東北言葉もだんだんわかるようになって、山賊の手下たちの無智な冗談に思わず微笑み、やがて夫の悪い渡世を知るに及んで、ぎくりとしたものの、女三界に家なし、ここをのがれても都の空の方角さえ見当つかず、女はこうなると度胸がよい、ままよと観念して、夫には優しくされ手下の者たちには姐御などと言われてかしずかれると、まんざら悪い気もせず、いつとはなしに悪にそまり、亭主のする事なす事なんでも馬鹿らしく見えて仕様のない女房もあり、また、亭主の行為がいちいち素晴らしい英雄的なものに見えてたまらない女房もあり、いずれも悪妻、この京育ちの美女は後者に属しているらしく、夫の憎むべき所業も見馴れるに随い何だか勇しくたのもしく思われて来て、亭主が一仕事して帰る