후리가나로 읽는 일본 고전
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りょしゅう
旅愁
横光 利一
横光 利一의 旅愁(りょしゅう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 576,941자 · 1138화면
「ここが、世界の文化の中心の、そのまた中心なんだからなア。」
と久慈は讃嘆しつつ倦かず周囲の壮麗さを眺めていた。
「何もそう早く音を上げなくたって良いだろう。こうなれや、周章てた奴は損だ。東野さん、句は出来ましたか。」
「出来た。」
一同は車を拾い、疲れてぐったりとしてホテルの方へ帰っていった。
矢代は千鶴子へ電話をかけてもときどきいないことが多くなった。女の本能でモンパルナスよりサンゼリゼを好むのは無理ならぬことだったが、しかし、逢う度びに千鶴子の話は今までの彼女とは変って来た。ある日、矢代は千鶴子とルクサンブールを歩いていたとき、千鶴子は楽しそうにパリの上流階級のサロンの話をした。千鶴子が自分たちより後から来たのに何人も出入困難とされているサロンへ、どうして出入するようになったのか矢代はそれを訊ねてみた。
「それはあたしも自分で知らなかったのよ。初め塩野さんが仕事をするのに人手が足りないから助けてくれと仰言るんでしょう。ですから、あたしはいつでも暇だからって云っておいたら、実はこうだと云って、フランスの大蔵大臣のサロンへ出るのに、一人婦人が足りないので困っているんだと仰言るの。