일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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りょしゅう

旅愁

横光 利一

横光 利一의 旅愁(りょしゅう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 576,941자 · 1138화면

아오조라 문고

通りへ出たとき真紀子は手帖と鉛筆を買いに文房具店へ這入った。塩野がノートル・ダムを撮っている間、下の庭で句会をやろうと云って久慈も手帖を一緒に買った。すると、丁度云い合せたようにその家のすぐ横の本屋の店頭高く、松尾邦之助訳の芭蕉の句集が積んであった。

「君、二百年も経つと、芭蕉もこんな所へ出るんだね。」

と東野はこれには感動した様子でその句集を手にとって眺めていた。

「ほう、サン・ミシェルのカフェーもみなストライキだな。これは驚いた。」

逆さに椅子をテーブルの上に積み上げたあたりのカフェーの蕪雑さを眺めまわして塩野は云った。ストライキの話になると、東野と久慈との間がいつも険悪になるので、久慈も遠慮をしいしい俳句の話を出す時分だと思った。しかし、話が俳句のこととなると、知るも知らぬも、どうしてこんなに皆の心がにこにこと柔ぎそめるのか、妙な日本人の体質だと久慈は今さらのように首をひねるのだった。

ノートル・ダムは坂を下ってからすぐ右手の、セーヌ河に包まれた島の中にあった。ここは先住民族のバリサイ人が棲んでいた理由で、パリの名称の起りをなすとともにまたパリ発祥の地でもある。