후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
りょしゅう
旅愁
横光 利一
横光 利一의 旅愁(りょしゅう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 576,941자 · 1138화면
しかし、それぞれ西洋の文化都市から大平原の単調さの中に入り込んで来た急激な変化のために、誰も矢代同様自分の身の持ち扱いに困っているらしかった。外人に馴れた南は人好きのする笑顔で、この退屈な仲間の間を誰彼介意わずよく饒舌り、そして引っこみ勝ちな矢代の傍へ戻って来ては仲間らの身の上話をして聴かせるので、特に興味がなくとも、皆の旅の目的も矢代には知れて来た。この南は商人とはいえ、貿易商であったから、紳士を何より尊重するという風があって自分も負けずに守るべき紳士の礼儀を修得することに永年かかったらしかったが、持ち前の東洋人の無頓着さが礼儀の間から綻び出て、絶えず露出している尾っ端には気附かぬ屈託のない、朗らかな風格を備えていた。一つはそれがまた外人たちに油断を与え、笑いを立てる源ともなりつつ、この平原の中の退屈さを揉み消す作用も自然にして来たのである。
「わたしは今から十年ほど前、いっぺんここを通ったことがあるんですよ。雪が降ってましたがね。そのときにはトランクを二十ばかし持ってたもんだから、乗り換えのときには弱った弱った。」
こういうことを云うときでも、南が云うと弱った感じには見えず、滑稽さが先に立って矢代も思わず笑った。