일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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りょしゅう

旅愁

横光 利一

横光 利一의 旅愁(りょしゅう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 576,941자 · 1138화면

아오조라 문고

そこで前に戻りますが、その集合論の口のところの、一対一の対応の積を、2のX乗という代数の形で表現して見せたのがカントルという豪い数学者で、さアそれからは数学の世界は根柢からひっくり返って、大乱になって来たのですよ。港から港を船で、恋人と二人で航海するというような平面上の幸福は、むかしの夢で、平面も立体もないというような、おかしな世界が現れて来たりして、ややこしいことになったのです。そのカントルの集合論の発表は、西暦千八百七十七年というのですから、ひょっとすると、西洋も十九世紀の終りのそのころが、大乱の始めかもしれませんよ。数学の世界ほどこの世で、正直な告白をするものはありませんからね。」

「そうすると、その数学の大乱の結果と、幣帛の形というのは、どういうところに関係があるもんですか。」と、今まで黙っていた田辺侯爵も、だんだん興味の動いて来た様子で訊ねた。

「さア、それはわたしも初耳でしたね。しかし、そう云われてみると、なかなかこれは面白い、というより、強く胸を打って来るものがありますよ。たしかに――耶蘇の方の千八百七十七年は日本のいつごろでしたか。」