일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ひがさとちょう

日がさとちょう

小川 未明

小川 未明의 日がさとちょう(ひがさとちょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 3,703자 · 8화면

아오조라 문고

と、耳の遠い娘は答えました。

「まあ、東京へ? それは、どんなにしあわせだかわからない。私も、一度東京へいってみたいと思っていますが、こんな体では、とても望みのないことであります。あなたは、東京へいって、にぎやかなところをごらんなさい。しかし、後に残された私は、さびしいことでしょう。」と、びっこの娘は、涙をのんでいいました。

二人は別れを惜しみました。村の若い娘たちの中では、こんど東京へゆくようになった耳の遠い娘をうらやましく思ったものもありました。

ある日のこと、耳の遠い娘は、みんなに村のはずれまで見送られて、いよいよ都に向かって出発したのであります。

彼女は、道すがらも、汽車の中も、だんだん遠く隔たってゆく故郷のことを思いました。また、仲のよかったびっこの娘のことなどをも思い出して、いつまた二人はあわれるだろうかと、悲しく思わずにはいられませんでした。

彼女は、東京にきて、一年働き、二年働き、三年と働きました。そして、すっかり都会の生活になれてしまったのです。その間に、びっこの娘からは、たよりがおりおりありましたが、それもいつしか絶えてしまいました。