후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
ひめくり
日めくり
壺井 栄
壺井 栄의 日めくり(ひめくり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 16,884자 · 34화면
この半月もの間、水やジュースしか通らなかった重病人が、急に鉄火巻など食べてよいのだろうか、ということよりも、昔からいわれている、危機のせまった病人に、こうしたことがよくあるということに、さしせまったものを感じたのだ。だが、ひろみはあまり気にしていない様子で、
「なんだか、朝からいきごんでいるのよ。珍しく歯をみがいたり、自分でいい出して下着をとりかえたり」
すると山形もちょっと調子にのったように、
「久しぶりに、固いめしをくいましたよ」
「そう。うまかった?」
「うまくはないですがね」
「いいの、急にそんなことして」
「大丈夫ですよ。医者はなに食ってもいいって、まるで匙なげた病人にいうようなこといってるから、食ってみたんですよ。うまくはないけど、その気になれば食えましたよ。アイスクリームもたべたし、紅茶も二はい、かな。三杯かな」
やっぱり目をつぶっていっている。元子は目顔でひろみを廊下へ誘い出した。文吉には汁粉屋へいくとささやいた。
「なんだか心配よ。気をつけなさいよ」
「そうお」
「食慾が出てきたなんて思ったら、大まちがいよ」
「わかったわ」
どこまでわかっているのか、さしせまったものなど感じられない様子でひろみはうなずきはしたが、夫と一しょに、鉄火巻を食べた喜びの方が大きいようにみえた。