후리가나로 읽는 일본 고전
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にほんのこころ
日本のこころ
中谷 宇吉郎
中谷 宇吉郎의 日本のこころ(にほんのこころ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 7,988자 · 16화면
道路だけは立派に作ってあるが、一歩鋪装道路をはずれると、暗黒の密林、あるいは熱砂の沙漠、または奇巌の岩原である。道なき荒野や密林を、何哩と歩き廻り、草の上に寝たり、キャンプをしたりして、原始生活を楽しむ。そして煙にむせびながら炊事の火をあおぐ。それが最大の慰安なのである。
一週間か二週間、こういう原始生活をして、心身を新しくして、また職場に戻る。これで次ぎの一年間は、また朝の八時零分から始る仕事場で、機械のように働くエネルギーが湧き出して来るのである。
週末ごとに一週間の疲労を医やし、一年ごとに芯の疲れを救って、六十歳頃まで働く。その間に老後の生活費を貯蓄し、それを規則正しく使い果して死ぬ。見ようによっては、これが大多数のアメリカ人の一生である。
よく働き、よく遊び、大いに生産を上げて、国の富を増し、大衆の生活水準を向上させる。その御蔭で、何人に一台という自動車が行き渡り、食物も栄養価の高いものを、全国民が十分に摂ることができる。衣食住全般にわたって日本人の眼から見れば、何不自由ない恵まれた生活をしている。しかしこの極度に発達した近代文明は、次第に人間性を圧し潰しつつあるという見方もできる。