후리가나로 읽는 일본 고전
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にほんのでんせつ
日本の伝説
柳田 国男
柳田 国男의 日本の伝説(にほんのでんせつ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 104,931자 · 207화면
二村共に神様のお付けになった古い名だといっております。その男石は今もめずらし峠の山中にあって、新道を通っても遠くからよく見えます。村の家に子供の生れようとする者が、今でもこの石を目がけて小石を打ちつけて、生れる子が男か女かと占います。男が生れる時には、必ずその小石が男石に当るといっております。三十年ほど前までは、この男石の近くに、古い大きな榊の木が、神に祀られてありました。伊勢の神様が神馬に乗り、榊の枝を鞭にしておいでになったのを、ちょっと地にして置かれたものが、そのまま成長して大木になった。それ故に枝はことごとく下の方を向いて伸びているといいました。この木をさかきというのも、逆木の意味で、ここが始まりであったと土地の人はいっております。(郷土研究二編。三重県飯南郡宮前村)
大和と熊野との境においても、これと近い話が伝わっておるそうであります。春日様は、熊野の神様と約束をして、やはり肥前の松浦人と同じように、行き逢い裁面として領分境をきめようとせられました。熊野は烏に乗って一飛びに飛んで来られるから、おそくなっては負けると思って、まだ夜の明けぬうちに春日様は、鹿に乗って急いでおでかけになると、熊野の神様の方では油断をして、まだ家の内に休んでおられました。