일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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しゃにちざくら

日本の名随筆17 春

河井 寛次郎

河井 寛次郎의 日本の名随筆17 春(しゃにちざくら)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 4,051자 · 9화면

아오조라 문고

網蝦は沢山採れたので、塩辛にもされたが、いきなり蕪や大根と一緒に煮られた、荒っぽい惣菜があった。素材丸出しのこんな食物は、赤貝を貝ごと蕪や大根と煮たものと共に、むき出しの土地の顔で、こんなものも亦子供達の体質や気心に、共通な特徴を与えたにちがいなかった。そこには又見るからに土質そのもののような、嘗め味噌があった。これは目ぼしい季節の蔬菜を、風物ごと刻み込んで醗酵させた、おかず味噌で、霜焼けの手を掻くような、掻かないではいられない甘かゆいものであった。

子供達のおやつには湯煎餅があった。この焼き焦げた餅と黄粉の匂は口と鼻とをつなぎ合せた。それから炬燵のそばには、甘酒を醗酵させるかわいい小甕が置いてあった。赤貝御飯に、釜揚げ蕎麦――子供達は二月の寒冷を中和するこんな物を与えられて大きくなった。こんな食物は皆一応母達が作ってくれたのに相違なかったが、然しほんとの調理者は眼に見えない処にいた。姿もなく言葉もなく土地の中に隠れていた。この調理者の献立てによらないでは食物は作れなかった。子供達の身体に合うように、食物は作られたのではなく子供達の好悪を越えた食物に彼等の身体を合わせるように育てられた。