후리가나로 읽는 일본 고전
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にほんのしょうらい
日本の将来
中谷 宇吉郎
中谷 宇吉郎의 日本の将来(にほんのしょうらい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 6,422자 · 13화면
奈良朝時代から、千年以上も、同じ田に、同じ米をつくって、今日までつづいている。千年以上の連作ということは、世界の農学者の常識を超越したことであるが、それを、現にわれわれの祖先は、なしとげて来ているのである。もし米をつくる場所を、毎年変えなければならないとしたら、日本は、一割五分食糧が足りないなどと、いってはいられない。半分近く足りないことになるであろう。
こういう農学上の奇蹟を現出したのは、千年の昔にさかのぼる代々の「無知」な日本の農家の人たちであった。「無知」というのは、農科大学も出ていないし、外国の農学の専門雑誌も読んでいなかったという意味である。しかしそういう知識はもっていなかったが、そのかわりに、生活そのものから体得した知恵があったのである。こういう知恵は、本能に近いものであって、教わって得られるものではない、人生の体験によってのみ自得されるものである。もう少し具体的にいえば、燐酸肥料の輸入はなかったが、その代り、藁は大部分を田に返していた。また山間から引いて来た灌漑口の水を、始終田に流し入れていた。
この点については、昨年アメリカで出版された高等学校の東洋歴史の教科書には、面白いことが書いてあった。