후리가나로 읽는 일본 고전
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うつりが
日本の文学 8 田山花袋 岩野泡鳴 近松秋江
近松 秋江
近松 秋江의 日本の文学 8 田山花袋 岩野泡鳴 近松秋江(うつりが)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 152,306자 · 300화면
「今晩は内にいやはりますよってどうぞ来ておくれやす。太夫がそういうてはります」という、いつにない女衆が気の軽い返事である。もっともその二、三日前に私はちょっとした物を持って、ただ入口まで顔を出したのであった。十二時近くになると花見小路の通りは冬の夜ながら妓共の送り迎えに、またひとしきり往来の人脚がつづいて、煌々としている妓楼の家の中はちょうど神経が興奮している時のように夜の深けるに従って冴え返っている。その家の入口に立って訪うと、今度はいつもとちがった小婢が取次ぎに出て、一遍奥に引き返したが、すぐまた出て来て、丁寧に、
「どうぞお通りやして」
といって、玄関から畳敷きの中廊下を伝うて、ずっと奥の茶の間に案内していった。八畳に六畳ばかりの二間つづきの座敷の片隅には長火鉢を置いて、鉄瓶にしゃんしゃん湯が煮立っている。女主人はその向う側に座を占めていた。見たところそこは多勢の抱妓たちをはじめ家中の者の溜り場にしてあると思われて縁起棚にはそんな夜深けでもまだ宵の口のように燈明の光が明るくともっていて、眩しいような電燈の灯影の漲ったところに、ちょうど入れ替え時なので、まだ二人三人の妓たちが身支度をして出たり入ったりしている。