후리가나로 읽는 일본 고전
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うつりが
日本の文学 8 田山花袋 岩野泡鳴 近松秋江
近松 秋江
近松 秋江의 日本の文学 8 田山花袋 岩野泡鳴 近松秋江(うつりが)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 152,306자 · 300화면
老母さんの癖で言葉尻を消すようにただそれだけいって、そのまま襖をぴたりと閉めて勝手の方へ行ってしまった。
私はそれを聴くと一時に手腕が痲痺れたようになって、そのまま両手に持っていた茶碗と箸を膳の上にゴトリと落した。一と口入れた御飯が、もくし上げて来るようで咽喉へ通らなかった。
そして引越しの方はそのまま小倉に任せておいて私はまるで狂気のようになって家を飛び出した。
「ああ、七年添寝をしていたあの肉体は、もう知らぬ間に他の男の自由になっていたのだ。ああもう未来永劫取返しのつかぬ肉体になっていたのか!」
と、心を空にその年寄りだという娘の子の一人ある男の顔容などをいろいろに空想しながら、やたらに道を歩いていった。
そうしていつか矢来の老婆さんが
「どうもおすまさんは伝通院の近くにいるらしい」
と、いったことを思って山吹町の通りからいっさんに小石川の方に出て伝通院まで行って、あすこの裏あたりのごみごみした長屋を軒別見て廻った。そしてがっかり疲れた脚を引き擦りながら竹早町から同心町の界隈をあてどもなくうろうろ駆けまわってまた喜久井町に戻って来た。
「もう皆な小倉さんが持っていきなすったんですよ。