후리가나로 읽는 일본 고전
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うつりが
日本の文学 8 田山花袋 岩野泡鳴 近松秋江
近松 秋江
近松 秋江의 日本の文学 8 田山花袋 岩野泡鳴 近松秋江(うつりが)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 152,306자 · 300화면
「うむ」
十日ばかりというもの風ほこりも立たず雨も降らず小春といってもないほど暖かな天気のつづいた今年の年暮は見るから景気だって、今宵かぎりに売れ残った松飾りや橙が見ているうちにどんどんなくなってゆく。
そうして軒から軒を見て歩いているうちに、さすがに長く雨を見なかった空から八時ごろになるとぱらぱらと大きな雨粒を落して来た。そして見る見るうちに本降りになって来た。不意を喰った人群は総崩れに浮き足だって散らかっていった。
「ああ好い雨だ。早くかえろう」
夜店の商人が雨を押し上げる思いで怨めしそうに天を見上げながら、
「もう二時間遅いと早いとで大きな違いだ」と、舌打ちするようにいってつぶやいているのを、私はしっとりとした好い気持ちに聞きなしながらお宮を連れて清月にもどって来た。
平常と違って客はないし、階下で老婢が慈姑を煮る香ばしい臭いをききながら、その夜くらい好い寝心地の夜はなかった。
年が改まってからも今までのとおり時々お宮を呼んで加藤の家に泊めた。それでいて私は、お宮を落籍すなら受け出してすっかり自身のものとしてしまうことも出来なかった。
「お前、いつまでもこんな稼業をしていたって仕方がないじゃないか。