후리가나로 읽는 일본 고전
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うつりが
日本の文学 8 田山花袋 岩野泡鳴 近松秋江
近松 秋江
近松 秋江의 日本の文学 8 田山花袋 岩野泡鳴 近松秋江(うつりが)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 152,306자 · 300화면
でもよく向うから今日は訪ねて来たな」
そんな話をしながら私はしばらく老人夫婦の炬燵にあたっていた。
「温順しい、美しい方ですねえ。今日はいつもよりも綺麗に見えた。あなたがお惚れになるのも無理はないと思いました」
「うむ、好い人です」老人までが今夜は老婦に和してお宮の美しく温順しやかなことをほめた。
「ああそうですか。あれであんな商売をしているとは思われますまい」
「ほんとにそうですよ。ちっともそんな風は見えません」
「あの人を出して奥さんにしたらいいでしょう」今夜はどうしたのか、老人がしきりにさばけたことをいう。
「まさかねえ、蠣殻町の売女を女房にも出来ますまいが、妾にする分にはかまわない。もっとも私は妾でも女房でも同じこったから……何か用があるんだなあ」
「また明日でもおいでになりますよ。何か用がありそうでしたから」
けれども明日になってもお宮は来なかった。ほんとに用があるなら手紙でもよこしそうなものだと思って待ちあぐんでいたが、手紙もよこさなかった。堪えかねてこちらから手紙を出して見たが、それに対する返辞もない。とうとう耐忍しきれなくって、その次の次の日に清月まで出かけて行った。