일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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うつりが

日本の文学 8 田山花袋 岩野泡鳴 近松秋江

近松 秋江

近松 秋江의 日本の文学 8 田山花袋 岩野泡鳴 近松秋江(うつりが)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 152,306자 · 300화면

아오조라 문고

やがて階段を上がって、河原を見晴らす二階の座敷に通り、食べる物などをあつらえているうちに、靄とも煙ともつかず、重く河原の面を立ちこめていた茜色を帯びた白い川霧がだんだん中空をさして昇ってくる朝陽の光に消散して、四条の大橋を渡る往来の人の足音ばかり高く聞えていたのが、ちょうど影絵のような人の姿が次第に見え渡って来た。静かな日の影はうらうらと向う岸の人家に照り映えて、その屋並の彼方に見える東山はいつまでも静かな朝霧に籠められている。

女中に、少ししたら女の声で電話がかかってくるかも知れぬからと頼んでおいて、私はひとり暖かい鍋の物を食べながら、

「ああいって、委しい電報を打っておいたけれど、ちょうどいいあんばいに女が家にいるか、いないか分らない、とり分け気ばたらきのない、悠暢な女のことであるから……もっともその、しっとりして物静かなところがあの女の好いところであるが……たとい折よく昨夜の出先きから今朝もう家に戻ってきていたにしても、あの電報を見て、早速てきぱきと、電話口に立ってゆくようなことはあるまい。ほんとに、人の心も知らないというのは彼奴のことだ」

と、そんなことを思って、不安の念に悩んでいると、ものの一時間ともたたないうちに、女中が座敷に入ってきて、