후리가나로 읽는 일본 고전
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にほんふどうき
日本婦道記
山本 周五郎
山本 周五郎의 日本婦道記(にほんふどうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 15,091자 · 30화면
……それからは余り語ることもない、母親の察したとおり彼は再婚しなかった。すすめる者はずいぶんあったが、いつも笑ってうけつけなかった。たびたび食禄を加増されたこと、胃を病んで半年ばかり寝たことなど、記すとすればそのくらいのものである。いやいちどだけ思いがけない災難に遭った、それは彼が三十二歳で藩主世子うえもんのすけ忠春の側がしらに任じられたとき、その出頭を嫉む者から讒訴されて、老臣列座の鞠問をうけた、私行のうえの根も葉もない事だったので、すぐに解決したが、かなり巧みに仕組まれた讒訴で、覚えのない彼みずから一時はどきっとした程であった、だがそれからは却って重く用いられるようになり、右衛門佐の侍臣ちゅうでは無くてならぬ人物に数えられた。
こうして平之丞は五十歳になった。けんもつ忠善はすでに逝去し、忠春が従五位の右衛門太夫に任じていた。彼はそれより五年まえに国老となり、藩政の中軸といわれる存在だったが、その年の秋、公務を帯びて京へのぼった帰りに、まったく思いがけない処で思いがけない人とめぐり会った。……岡崎までもう三里という池鯉鮒の駅へ着いたとき、彼はその近くに名高い「八橋の古蹟」