후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
にほんばしふきん
日本橋附近
田山 花袋
田山 花袋의 日本橋附近(にほんばしふきん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 18,383자 · 37화면
私は何んな日でも京橋と日本橋とを渡らない日はなかったことを思い起した。私は重い本をしょったり、又は至るところの本屋の店にこっちで入用な本を書いた帳面を持って行って見せたりなどした。それにしても遠い昔だ。今通って見て、それが同じ大通りだとは夢にも思えない。雨が降ると泥濘が波を揚げるという都会。家並が大抵土蔵造りだったので、京橋の向うの銀座の新しい煉瓦の街に比べてわるく陰気な大通。その中をあのラッパを鳴らした円太郎馬車が泥を蹴立てて走って行くという有様だった。それにしてもあの日本橋から少しこっちに来た右側に――今の黒江屋か塩瀬あたりのところに、須原屋と山城屋との二軒の大きな本屋が二、三軒間を置いて並んでいて、例の江戸時代の本の絵に出ているあの大きな四角な招牌(?)がいかにも権威ある老舗らしくそこに出されてあったものだった。それにしても何という淋しい陰気な本屋だったろう。ただ角帯をしめた番頭が二、三人そこここに、退屈そうに座っているだけで、ついぞ客など入って本を買っているのを見たことはなかった。それから比べると、あの三越の前身の越後屋の角店は大したものだった。