후리가나로 읽는 일본 고전
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きゅうぶんにほんばし
旧聞日本橋
長谷川 時雨
長谷川 時雨의 旧聞日本橋(きゅうぶんにほんばし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 7,120자 · 15화면
」
泣いていた娘と、青ぶくれな、お玉じゃくしのような顔の母親とは、キョトンとして、天井から釣るさがっている、かき餅のはいった餅網をながめたが、娘は一層狂暴に泣出した。母親は困って小さな私に救いを求める笑を送った。
私は駈けてかえって祖母さんに訴えた。祖母さんはだまって白い台紙に張りつけた、さんご珠まがいの細かい珠のついた網を求めさせてくれた。お桝さんは満足だったが、宅の母の方が、それきり束髪を止めさせられた。私の心の中で、母には似合わないと思っていたから、よしたので安心した。
勝川のおばさんが日本橋区へ進出して来たのはそれから二、三年たってからだった。新道つづきの中一町をへだてた、私の通った小学校のあった町内の入口近かった。一間半ばかりの出窓をもった格子戸づくりの仕舞た家で、流行ものを教えるには都合のよい見附きだった。夏は窓に簾をかけ、洋燈をつけ、若い男女が集まって月琴や八雲琴をならっていた。窓には人だかりがしていた。近くなったので勝川おばさんは涼みながら来ては、蛇三味線を入れるの、明笛も入れるのと話していた。彼女には、漸く昔の賑やかな生活の色彩に、調子はかわっていても、帰ってゆくのが嬉しかったのであろう。