일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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はやみみさんじとりものききがき

早耳三次捕物聞書

林 不忘

林 不忘의 早耳三次捕物聞書(はやみみさんじとりものききがき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 9,930자 · 20화면

아오조라 문고

が、なんといっても変り種の一番は差配の源右衛門であったろう。源右衛門は一番奥の長屋の左の端の家にひとり住いをしていたが、まだ四十を過ぎて間もないのに、ちょっと楽隠居といったかたちだったというのは、源右衛門の本家は、塩町の大通りに間口も相当ある店を出している田中屋という米屋で、源右衛門もつい去年まで、自分が帳場に坐ってすっかり采配を振っていたのだが、早い時にもった息子が、相当の年齢になっていたので、これに家督を譲って自分は持家の長屋の一軒へ、差配として移ったのだった。こうして男盛りを何もしないでぶらぶらしている源右衛門は、豆店の差配といったところで、人は動かずできごとは絶えてなし、何一つこれと取りたてて言う仕事もないので、独り身の気楽ではあり、毎日そこらを喋り歩いては、人から人へ話を伝えて、どうかすると朝から晩まで、銭湯の二階や、髪床の梳場にごろごろしていることが多かった。

その源右衛門がこのごろすこし忙しがっているというのは、急に自分の家のとなりにいた浪人者が引越して、長屋に一つ穴があいたためだった。その空いた家というのは、どうせ棟割長屋のことだから、落ちかかったうすい壁一重で差配を仕切られていて、それに裏がすぐ屋敷の竹藪につづいて陽当りがわるいので、前からよく住みての変る家だった。