후리가나로 읽는 일본 고전
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はやみみさんじとりものききがき
早耳三次捕物聞書
林 不忘
林 不忘의 早耳三次捕物聞書(はやみみさんじとりものききがき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 10,050자 · 20화면
へえ、毎朝お蔵から出して台へ並べる時に、手前自身で紅絹の布で丹念に拭きますんで、へえ。」
それにしては、今三次がたくさんの珊瑚の中からそれと図星を指した問題の品に、伽羅油の滑りとにおいが残っているのが、不思議であった。お藤の帯の裏にも、伽羅油の濃い染みがあったことを、三次は思い返していた。
一つ解ぐれれば、あとはわけはない。
眉を顰めて思案に耽っているうちに、早耳三次、急に活気を呈してきた。見得の立った証拠ににわかに天下御免の伝法風になった御用聞き三次、ちょっと細工をするんだからとばかり何にも言わずに、番頭を通して奥から碁石を一つ借り受けた。それから、例の框の上の飾台の前に立って、何度となく離れたり蹲踞んだりして眺めていたが、やにわに台の下を覗き込んだ。
その、一寸ほど出張った上板の右の裏に、こってりと伽羅油の固まりが塗ってある。冬分のことだから空気が冷えている。油はすこしも溶けていない。にっこり笑った三次、そこへ、件の碁石を貼りつけた。
そうしておいて、ずっと離れたところに腰をかけて、番頭と向き合った。二、三人客がはいって来た。三次も客と見せかけるために、前へいろいろな櫛笄の類を持ち出すように頼んで、それをあれこれと手にとりながら、声を潜めて言った。