후리가나로 읽는 일본 고전
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はやみみさんじとりものききがき
早耳三次捕物聞書
林 不忘
林 不忘의 早耳三次捕物聞書(はやみみさんじとりものききがき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 10,050자 · 20화면
「伊助どん、この家に、固煉りの鬢付け伽羅油があるかえ。」
「さあ――お藤は伽羅は使わなかったようですが。」
「うん。そうだろ。こりゃあちっと詮議してみべえか。もしお藤さんが潔白となりゃあ、お前に助太刀して仇敵討ちだ。存外おもしれえ狂言があるかもしれねえ。まま明日まで待っておくんなせえ。」
口唇へ付けるうし紅は、寒の丑の日に搾った牛の血から作った物が載りも光沢も一番好いとなっているが、これから由来して、寒中の丑の日に水揚げした珊瑚は、地色が深くて肌理が細かく、その上、ことのほか凝りが固いが、細工がきくところから、これを丑紅珊瑚と呼んで、好事な女たちのあいだに此上なく珍重されていた。ことに蔵前の亀安と言えばこの紅珊瑚の細工で売出した老舗、今日問題になった品もうし紅物で、細長い平たい面へ九にいの字の紀国屋の紋を彫った若意気向き、田之助全盛の時流に投じた、なにしろ金二十五両という亀安自慢の売出物だったとのこと。
伊助の口からこれだけ聞出すと、早耳三次、そそくさと瓦屋の家を出た。
明けにも間がある。何かしきりに考えながら帰路を急いで、三次は花川戸の自宅を起した。