후리가나로 읽는 일본 고전
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はやみみさんじとりものききがき
早耳三次捕物聞書
林 不忘
林 不忘의 早耳三次捕物聞書(はやみみさんじとりものききがき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 10,640자 · 21화면
「へえ、わっちが眠りについて少しばかりとろとろとしたかと思うころ、井戸端で人の呻きと水を流す音が聞えましたが、きっとまた蜻蛉野郎が食い酔って来やあがって水でも呑んでいるんだろうと、わっちは別に気にも懸けずにね、へえ、そのまま眠ってしまいましたよ。」
「何時でした。」
「さあ、かれこれあれで四つでしたかしら。」
これを聞いて思い出したものか、同じことを言う者が二、三人出て来たので、三次は懐中から今の櫛を出して一同に見せた。玳瑁の地に金蒔絵で丸にいの字の田之助の紋が打ってあるという豪勢な物、これが、その日暮しのお菊の髪に差さっていたのがこの際不審の種であった。すると、背後の方から伸び上って見ていた一人が、それはたしか蜻蛉が持っていた櫛で、歳末に、安く売るから買わないかと言って見せられたことがあると証言した。
「先刻から蜻蛉蜻蛉って言いなさるがそのとんぼってなあいったい何ですい。」
三次が訊いた。人々の答えによると、井戸を隔ててお菊方と向いあって、眼玉の大きいところから蜻蛉の辰と呼ばれている中年者が住んでいるが、去年の夏、女郎上りの嬶に死なれてからは、昼は家にごろごろして日暮れから夜鳴饂飩を売りに出ているとのこと。