후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
めいあんよめもんどう
明暗嫁問答
山本 周五郎
山本 周五郎의 明暗嫁問答(めいあんよめもんどう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 20,984자 · 43화면
のだから、その頃はさぞあでやかなことだったろう。どれ、こちらへ向いてよく見せてくれ」
はいと云って羞らいながら、しかし悪びれたようすもなく、うっとりとした笑顔をこちらへ向けた。勘太夫はつと手を伸ばし、もっとこちらへまいれと云いながら、お笛の柔かい手首を握ってひきよせた。拒むかと思ったが、お笛はされるままに、いやむしろ嬉しそうに笑いながら、ずっとこちらへ凭れかかってきた。そのとき勘太夫はその握った手をとつぜん突き放し、がらっと態度を変えてするどく云った、
「お笛、このざまはなんだ、人眼のない部屋で男と酒を酌み、たとえ直二郎の伯父にもせよ、男のわしに手を取られて拒まぬのみか、さも嬉しげに身を寄せてくる、それが今まで身を潔白に持して来た女の態度か」
ああとお笛は色を変えた。
「二杯三杯の酒に性根が紊れ、前後を忘れてあらわした本性見届けたぞ」
「…………」お笛は崩れるようにそこへ両手を突き、ながいこと肩で息をしながら黙っていた、それからやがて低いこえで、
「恐れいりました」と消え入るように云った。
「初めからお計りあそばしたものなれば、今さらなにを申上げてもおとりあげはなさりますまい、けれど本性を見たという言葉について、ひと言だけ申上げたいと存じます」