후리가나로 읽는 일본 고전
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めいじかいか あんごとりもの
明治開化 安吾捕物
坂口 安吾의 明治開化 安吾捕物(めいじかいか あんごとりもの)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 26,820자 · 54화면
遊学したい一念に思いみだれた私は、不覚に、藤ダナの下で、心の迷いを露出してしまったのです。はやく風守さまを消滅させたい願いは近づいた死期の予言となり、それを欲して為し得ぬ悩みは、生きているのはやさしいが死ぬことはむずかしいと言葉となって表れたのです。私自身の生死のことではなく、風守さまという架空のお方の生死について偽らぬ感懐でありましたろう。
コクリサマの予言を見て確信的に否定したのは、風守さまを殺す者が私自身であるによって当然のことでありました。私はみたし得ぬ心に足おもく別館へ戻りました。すると、別館に忍び入る意外な人物を見出しました。それは言うまでもなく木々彦であります。私は誰何して口論を重ねましたが、酔い痴れた彼があくまで謎の人物風守さまを一見したい、彼は狂人ではあるまい、と言い張るのをきくうちに、ムラムラと悪心が起りました。私はかの予言を思いだしていました。彼の希望の如くに対面を許してやるとあざむいて、真ッ暗な屋内へひきいれ、座敷牢へ押しこめて錠をおろしました。そこまでは予言の如くやりとげましたが、火を放つ勇気はなかったのです。私は混乱しつつ大殿さまのもとに走って、木々彦を座敷牢にとじこめたことを報告しました。