후리가나로 읽는 일본 고전
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めいじかいか あんごとりもの
明治開化 安吾捕物
坂口 安吾의 明治開化 安吾捕物(めいじかいか あんごとりもの)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 26,820자 · 54화면
テンカンにも色々あるが、風守は人デンカンというのである。知らない人を見るとテンカンを起す。およそ族長の後嗣として、これぐらい困った素質はない。威儀をはって氏族の者どもを引見すべき族長がその時テンカンを起してはたまるまい。駒守が当然の順序をあやまり、強いて風守を選んだための天罰だという説もあるが、それは駒守を神とみる村人たちの公認を得たものではない。彼らにとっては神たる駒守が天罰をうけることを認めるよりも、神の選んだゆえにテンカンもちの風守をも神と認める方をとるのであった。しかし、天罰はかかってその生母たる一女性にあつまる。わが家族制度の悲しい気風だ。彼女が自害したのはそのためだ。村人たちは彼女の自害を信じていたし、それによって彼女の罪も許され、風守がテンカンたることもそれによって人界のものではなくなり、業病即成仏、業病即神の高貴なものとなったと見ているようであった。
土彦はなお本家の邸内から去らなかった。そしてひきつづき本家に居ついたまま、一女性と結婚した。それが光子や文彦の母の糸路であった。
業病もちの風守は本邸でも人々から隔離され、ヨシエというウバ、政乃というおつきの女中にかしずかれ、友だちとしてボダイ寺の三男で、風守と同い年の英信という子供だけが奥へ出入を許されるだけであった。