후리가나로 읽는 일본 고전
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めいじかいか あんごとりもの
明治開化 安吾捕物
坂口 安吾의 明治開化 安吾捕物(めいじかいか あんごとりもの)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 33,372자 · 67화면
これが舟久が秘密を打ちあけた言い分であった。この舟久はすでに八十に手のとどいた老人で、先代のコマ五郎という人物が生きていれば、ちょうどこの年配に当るのかも知れない。
だが、舟久がこう云ってすすんで秘密をうちあけたときの目つきを見ると、この老いぼれも曲者だぞ、と気のつく者もあった。八十すぎの老いぼれだってモーロクジジイとは限らない。他のことには枯れて邪念のない心境になっていても、一生深く根を結んでいるこれ一ツという妄執だけは益々深まって、その妄執の鬼のようなジジイができあがることはあるし、モーロクして世間への気兼ねを失うにつれて悪企みだけは益々誰に気兼ねもなくマムシの巣のようにもつれた妄執でこりかたまったジジイも居るものだ。
舟久の言いたてている表向きの理窟にはおよそ信用できないぞと気づいた人は少くなかった。ひょッとすると、コマ五郎一家に根の深い恨みがあって、喜兵衛の隠れた長男がコマ五郎の手で処置されたという秘密を知らせる目的は、山キの孫を殺した犯人が世間の知らないところに居る。コマ五郎一家というちょッと手のつけにくいところに秘密がある。そこを探せ、という謎をかけているようにも思われた。