후리가나로 읽는 일본 고전
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めいじかいか あんごとりもの
明治開化 安吾捕物
坂口 安吾의 明治開化 安吾捕物(めいじかいか あんごとりもの)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 33,372자 · 67화면
私は奥におりまして、誰が車を探しに出たやら存知ませんが、女中にでも訊いてみましたら……」
チヨが兄の顔を見て、女中に訊いてきて、という目顔に、保太郎は気軽に立ち上って、やがて二人の女中を連れて戻ってきた。
「お鈴の話では、門を一足でると、ちょうど通りかかった車があったから呼びこんだのだそうです。その車夫を見覚えているかえ」
まだ十八のお鈴は赤くなって「いいえ」と首をふり、
「夜でしたのに、その車夫はまだチョウチンもつけておりません。私が門を一足でると、ぶつかるようにすれちがったハズミに私のチョウチンがはじかれて、地へ落ちて消えました。その消えたチョウチンは車夫が拾ってくれましたが、顔形も見るヒマがなく闇になってしまいました」
「重二郎さんが乗って出かける時は、チョウチンもつけていたろうから、年かっこうぐらい見えたろうね」
と保太郎に問われて、お鈴はまた赤くなって、首をふった。
「番頭さんがお乗りになる時もチョウチンなしで、暗闇でおのせしてからチョウチンをつけてカジを上げたんです。番頭さんにチョウチンはときかれて、市川までは遠いから、できるだけローソクをケンヤクしなくッちゃアと、言い訳をのべていました。