후리가나로 읽는 일본 고전
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めいじかいか あんごとりもの
明治開化 安吾捕物
坂口 安吾의 明治開化 安吾捕物(めいじかいか あんごとりもの)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 42,950자 · 85화면
外務省の俊英で、久世隆光という前途有望な外交官だ。こう云えば御存知であろうが、大伴家の重臣、久世喜善の長子がこの隆光です。須和康人は鉱山業の視察のために娘をつれて渡欧したのだそうだが、ちょうど休暇中の久世隆光が通訳がてら案内に立ってやったというのも、シノブさんの色香にひかれてのことだというが、須和が娘をつれて外遊したのも、娘の色香でいろいろの便宜を当てにしての算用らしいな。とにかく、隆光君とシノブさんとの交情は我々在欧の岡焼き連のセンボーの的であったよ。シノブさんは昨年の暮に帰国した。と、隆光君も今春、外国勤務をとかれて帰国した。上官に頼みこんで内地勤務にしてもらったのだそうだが、シノブさんの後を追って帰国したい一心からだという専らの評判だった。ところが、このたび私が帰朝しておどろいた。シノブさんはこの初秋に大伴宗久氏と結婚したではないか。表てむきの媒的人は某公爵だが、内輪の取り持ちは久世隆光の父、喜善だというではないか。息子に因果を含めるために帰朝させたと考えても妙な話。大伴家といえば、南国の大藩の宗家。その富は莫大であり、しかも注目すべきことには、大伴家所領の山々こそは日本最大の地下資源の眠るところ。