일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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めいじかいか あんごとりもの

明治開化 安吾捕物

坂口 安吾

坂口 安吾의 明治開化 安吾捕物(めいじかいか あんごとりもの)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 27,839자 · 55화면

아오조라 문고

彼の銭湯には湯女がいる。土地柄に名をかりて、巧みに手を廻して湯女の営業を公然とやっている。一方に建築請負業もやっているし、漁船も持っている。ガマ六のように腕力に物を云わせるヤクザではないが、どこに秘訣があるのか、雨坊主の政治力にはガマ六がいつも煮え湯をのまされる。とても成功の道はないと思われることを、雨坊主はさしたることもないらしく実現する力があって、いわばガマ六の怖るべき商売仇であった。

ガマ六が美女を探して歩くのも、雨坊主に対抗しうる唯一つの策がそれだけだからで、これだけは政治力があっても、学問があっても、それとこれでは勝負にならぬ。要するに本当の勝負はここできまる。むろん、それぐらいのことは、雨坊主は誰より先に知っているから、サガミ山中を歩くのはガマ六だけではない。彼は建築請負業としては別荘造りが専門で、推古から現代に至る木造建築に秘密というものはない、自分はそのあらゆる様式を再現する能力があると宣伝している。自分の作は他日国宝になるものだ、というのが彼の口癖であったというが、その実は、彼は建築について完全に無学であった。筋も根拠もないことを言いまくるが、彼のコツは相手を見くびって何物も怖れぬということで、素人相手の談議だから、それで通用して、むしろ高く評価されていたそうだ。