후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
めいじかいか あんごとりもの
明治開化 安吾捕物
坂口 安吾의 明治開化 安吾捕物(めいじかいか あんごとりもの)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 27,839자 · 55화면
ところが、ここに、草深い田舎のくせに珍しい偽装殺人事件が起った。しかも、鉄道自殺と見せかけたものだ。
現代の皆さんは、ナンダ、珍しくもないじゃないか、と仰有るかも知れないが、当時はケゴンの滝へ身を投げるという新風に先立つこと十数年、まして三原山や錦ヶ浦は地理の先生でも御存知ない時の話だ。
すべて新風を起すとは容易ならぬことで、ケゴンの滝や三原山に狙いをつけるのも教祖の才によるらしい。死ぬについてもタタミの上や月並なところはイヤだ。死神につかれたギリギリのところで、こういう慾念を起すのはアッパレな根性で、風雅の道にもかなっている。そこで彼の発見した手口が先例となって後に続く無能の自殺者がキリもないとなれば、彼を教祖、開祖と見立てて不都合はなかろう。
ところが、鉄道自殺の開祖はハッキリしませんナ。明治の新聞をコクメイに調べれば、第一号を突きとめるのは不可能ではなかろうが、その名が喧伝されていないのは、その手口の発見が教祖の名にかなうほど卓抜なものと認定されないせいかも知れない。なるほど、そう云えば、遠い国から志を立ててケゴンの滝や三原山へ身を投げに行く人はあるが、鉄道自殺の方はその土地に有り合せだから、これで間に合せようという性質のもので、汽車の通らぬ山奥の人が、オレはどうしても鉄路を枕に死にたいと云って