후리가나로 읽는 일본 고전
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めいじかいか あんごとりもの
明治開化 安吾捕物
坂口 安吾의 明治開化 安吾捕物(めいじかいか あんごとりもの)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 26,208자 · 52화면
彼らが盗みだした金箱の一時的の隠し場所もそこではありますまい。そして一時的にどこかへ隠した金箱はとッくに蛭川家の土蔵の中へ運びこんでいたでしょう。ですから彼らが古墳の中に穴を掘っていたのは、そこからある物を掘りだすためではなくて、そこへある物を埋めるためであったでしょう。しかし何物も埋める物は置き残されていなかった。それは何かを埋めることが正しい目的ではなかったからです。しかし定助は穴を掘りかけていました。つまり、そこへ何かを埋めるということは、定助に穴を掘らせる手段であった。そこで定助を殺すために。しかし、定助が古墳の中で穴を掘るには定助がそれを納得するだけの理由がなければならない筈です。そこはオーカミイナリの子孫が自分の祖神のミササギであると称している聖地です。もしもそのミササギの穴の下から一ツでも盗まれた金箱が出たとすれば、それによって本当の犯人の一生は泰平無事を約束される結果になるかも知れません。たぶん定助はそう信じて穴を掘りつつあったのではありますまいか。盗みにでかける時の定助は野良着に着かえて出かけるような人目にたつことはしませんでしたが、その日に限って野良着などを着て出たのは、いつ誰が埋めたか分る筈のない金箱を埋めるのだから、その日という日附が後日に至って重大になるとは考えられなかったせい