후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
めいじかいか あんごとりもの
明治開化 安吾捕物
坂口 安吾의 明治開化 安吾捕物(めいじかいか あんごとりもの)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 22,829자 · 45화면
突如天王会の名が天下に知れたのは数年前、世良田摩喜太郎が洋行から帰って、別天王を信仰するようになったからだ。
世良田は明治初年に地方の府県知事を二ヶ所歴任したあと、地方行政、税法、選挙制度など研究の任務をおびて洋行し、十一年間遊学して帰朝したのである。末は国政の柱石たるべき人と目されていたのに、本業をうッちゃらかして、別天王の一番番頭となってしまった。別天王の色香に迷い、籠絡されたという説が専らであったが、これが人気をよんで天王会は忽ち天下の注目をあつめた。十一年間西洋で仕込んだ政治学や手腕を天王会の布教に傾けたから教会が大をなすのは当然だ。
もう一人、大野妙心という四十がらみの坊主が参謀についている。禅から天台、真言と三宗を転々、いずれも秘奥をきわめて仏教に絶望したという。文覚以来絶えてない那智の荒行をやって、十幾たび気を失い、天下に名をとどろかした怪僧であった。彼は世界各国の宗教の教理に通じていると云われ、又、その弁舌の妙、音声は朗々とたなびいて項をまき懐に入り手をくぐり、妙香の空中を漂うごとくであると云う。彼が別天王に帰依して以来、婦女子の信徒が目立って多くなったというが、婦人に対する彼の魅力は特に偉大をきわめるようで、その威力は謎であった。