후리가나로 읽는 일본 고전
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めいじかいか あんごとりもの
明治開化 安吾捕物
坂口 安吾의 明治開化 安吾捕物(めいじかいか あんごとりもの)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 24,951자 · 51화면
彼は犯人が立ち去った直後に三十分も船長室を物色しているのです。ところが犯人はその人物を今村氏とは知りませんでした。その人物が八十吉君の船室へはいった故に、八十吉君だと思っていました。その結果はどうかと云えば、日本へ戻った八十吉夫人は、その留守宅を五回も掻き廻されているのです。そして、今村氏を八十吉氏と思いこんでいたのは、清松君一人であります」
逃げようとする清松は、いつのまにやら後に忍び寄った花廼屋が苦もなく捕えた。田舎通人、いつもながら、この時だけはカンがよい。新十郎は清松を静かに見つめて、
「お前は一同が真珠を分配する時に、腕が痺れているからとトクを代理に出したそうだが、潜水病は偽りで、予定のカラクリではなかったかね」
観念した清松は悪びれず答えた。
「真珠を手にとって見ているうちに、たしかに潜水病のキザシも起ったのです。しかし何となく切ない気持、淋しい気持で、たまらなくなってゴロリと倒れてんまったのでしたろう。フカシてもらっているうちに、潜水病は二日ぐらいで治りましたが、まだ治らぬ、手と膝が痺れていると偽って、畑中を殺す機会を狙っていたのです。